ビーフェルド・ブラウン効果は疑似科学か

 
 今日、怪しい伝説:クリスマスの電飾の危険を見ていて、ビーフェルド・ブラウン効果
に関して出てきた。それで、どのようなものなのかと思って、googleで検索してみたら
……UFOだの反重力だのと、カルト的な内容が多いことに驚いた。たしか、この実験
は機器の誤動作(重力検出器が磁場によって誤動作)であり、また、再現性もまったく
ないことから、誤りであったと結論付けられていたはず。そもそも、構造的に、空気中
においては、高電圧によってイオン流が発生し、それによって推進力を得られること
があり得るとしても、真空中においては当然ながら推力を得ることはかなわないし、
実際に番組内においてもそうだった。しかも、10億分の1のレベルでまで重力変化を
検出できる高精度の重力検出器を用いても、何の変化も読み取れなかったのだから、
明らかにビーフェルド・ブラウン効果は非科学的ということになる。再現性がないどころ
か、反証されている以上はこれを肯定する余地はないわけで。それでもなお、これを
科学と言い張るならば、それは疑似科学としか言いようがないだろう。
 ちなみに、似たようなものに「ハッチンソン効果」というものがある。これは、
強力な磁場によってゼロ・ポイント・エネルギーとやらを作り出す事ができ、このゼロ・
ポイント・エネルギーにおいては、不思議なことが起こるらしい。カルト的な話でよく
ある零磁場みたいなものだろう。これに関しても、以後に様々な研究者が再現を試みて
失敗している。したがって、再現性は皆無と言ってよく、科学の原則に適さない以上は、
非化学的と言わざるを得ない。例証されない以上は、与太話に過ぎないわけで。
 ハッチンソン効果に関しては、あまり詳しくないのでこれ以上は触れないが、ビーフェ
ルド・ブラウン効果に関しては、ある程度の余地があるかも知れない。個人的な妄想の
域を出ないが、強力な電磁場は時空間的にも何らかの影響を及ぼす可能性は大いに
ありうるのではないか、また、それは重力子に対しても何らかの影響を及ぼす可能性は
あるのではないだろうか。そう考えると、今はまだ疑似科学に過ぎないが、何らかの発展
的な諸事が見出されるかも知れない。そういう期待はある。
 ただまあ、現時点においては、これらはまごうことなき疑似科学であるということに疑問
はない。そして、疑似科学を盲目的に信ずる人には、いま一度科学が科学足り得るため
の絶対的定義を思いだして欲しい。それは、科学的方法によって導かれた諸事であり、
つまるところ、
・客観性
・再現性
・反証可能性
を有するということである。
 
 怪しい伝説を見ていて、ふと科学と擬似科学という問題を考えさせられた。
 
 
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