米国債格下げかあ

真面目に書こうと思ったら,記事が一回消えてしまった..
リファレンスとかまた載せるのめんどいので,適当に.

07月14日の時点で,S&Pは4兆ドル規模の歳出削減努力が為されなければ,
米国債の格付け「AAA」を格下げするって言明していた.
それに対して,政争の具にしか考えないアメリカ議会は2兆ドル規模の削減策.
フツーに考えれば,8月中に格下げが行われるのは目に見えていた.

ただ,すべての基準ともなる米国債の格下げというのは,
金融市場に与える影響が未知数ということで,どうなるのか不透明感はあった.
さらには議会からS&Pへの圧力,分析数値が2兆ドルも誤ってるという米財務省の指摘,
それに対して,S&Pは確かに誤りがあったなんて誤りを認めちゃうし,
おいおい・・お前の会社本当に当てになるのかいななんて感じで,
そんなこんなで,まーもしかしたらひょっとすると・・なんてこともあって,
果たしてどうなるのだろうかって不透明感はすごくあった.

さて,そんなこんなで,けっきょく格下げされた米国債だけど,
それによって,来週以降の相場はどうなるんだろうか.

個人的には,短期的にはそんなに影響が無いんじゃないかなーと思ってる.

米国債の格付けが変わっても,リスクウェイトに大きな影響はないんじゃないか.
格付けからリスクウェイトは算出されるわけだけど,
米国債は安全資産のデファクトスタンダードと化してる.
ドルや米国債ほど市場規模が大きくて流動性の高い資産はない.
他が無いんだから,相対的にこいつらを買うしかない.
一時的な急落はあっても,すぐに値を戻すだろう.

クロス円についてはドルは下げるだろうけど(相対的な円高,円高,円高..),
ドルストレートではむしろドルが買われることはあっても売られることはないのでは.
ただし,この件で円高が進むようであれば,協調介入の実現性は増すだろう.
アメリカ議会のくだらない政治的判断のために格下げが起こったのだから,
そのツケで円高が進むとなれば,当然アメリカだって協力せざるを得ない.

また,格下げの話は前から言われていたことで,
市場ではほぼされるだろうって考えられていたはず.

例えば,資源国通貨.
資源国通貨が今週大幅に下げ,豪ドルなど700 pips近く下げたけども,
これもけっきょくは米国債が格下げされるリスクを織り込んだ結果だろう.
となると,逆に今回の発表は悪材料の出尽くしとも考えられる.
その場合は,もう材料も出尽くしたので,押し目買いで買いが入ってくるかも.
この3, 4ヶ月で考えても豪ドルは非常に割安な水準だと思う.
発表タイミングが週末ってのが非常に腹が立つんだが,
まあ,週明けに多少下げても,1.0200レベルまで,
あとはまた1.0800レベルまで上げてくんじゃないか.

クロス円については,円高がどこまで進むか,介入は今後もあるか.
円高が進むようであれば,介入は絶対にあるだろう.
しかも,今度は協調介入の可能性も十分にあると思う.

今週末,NY市場に入って雇用統計もポジティブサプライズでやっとリスク回避一服,
というところに水を差された今週末.非常に面白くないわけだが.
来週はまたリスクオフで始まるのか,ある程度織り込み済みで大した影響は無いのか.
ドルが全面安でリスクオフにも関わらずドルストレートでは
資源国通貨まで含めて,その他通貨が軒並み上昇しするのか.
確実に円高トレンドは継続,むしろ強くなるわけだけど,介入はあるのか.
ゴールドマン・サックスの「米経済のリセッション入りの確率は3分の1」も気になるところ.

とにかく,材料出尽くし感から押し目買いのチャンス,
大きな大きな相場のトレンド転換点だとは思うんだけどねえ.
今後,ダウは絶対上げてくるだろう.それにつられて日経も上げてくるだろう.
特にこの数年はダウと日経は非常に高い正の相関があるからね.

まあ・・・けっきょくのところ,来週どうなるかはよー分からんってことで.
ドルが下がる可能性もあれば,上がる可能性だってあるし.
円は十中八九買われるんだろうけど,介入の有無が関心事.

今はっきり言えるのは,金を買っとけば間違いないってことだけだな.

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米国債格下げかあ への2件のフィードバック

  1. 素晴らしい適切な時宜を得た解説というか日記。同感です。しかし米国より悪い財政状況や震災で電力不足や円高で海外に拠点を移す企業で雇用はさらに悪化、更に官僚や国会議員の無能さに、輪をかけた3流政治の不信。更に為替市場の不透明さで、円が選択される不思議。

  2. Funmatu より:

    コメントありがとうございます.

    現状としましては,アメリカの景気悪化,リセッションへの懸念があり,
    ドルは駄目,ユーロもソブリン問題がくすぶり続け,懸念が他のユーロ圏国家にも波及し,
    かと言って,他の通貨となると・・・ドル,ユーロに次いで奥行きがある市場となると・・・
    もう円しかないという状況.もはや日本のファンダメンタルズなんて関係無し.
    質的逃避先として,相対的,消極的に円が選ばれて円高になってしまってる感じですね.

    7月中旬から下旬に掛けては,リスク要因がくすぶり続けている中,
    ドル安が進み,リスク通貨であるはずのオージードルでさえ1.120近くまで上げる始末.
    市場は投機先というより,とにかく資金の逃避先を探している感じですし,
    そういった状況で,リスク通貨まで逃避先として買われる不思議な状況.

    ただ,仰られる通りで,日本のファンダメンタルズを考慮したものではないですし,
    次は日本国債の格付け問題,というよりこのままだと格下げが来るのは目に見えていますので,
    ドル安円高トレンドはこの1ヶ月で収束,その後は怒涛の円安が始まるのではと思っています.
    個人的には,8月末から9月頭にかけて80円~82円程度,
    それ以降は今年度中にも90円も視野に入ってくるのではないかな~と予想.

    まあ,QE3があるかどうかでも分からないですけどね.
    (個人的にはQE3の可能性は非常に低いと考えているのですが)

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