プーチンはアジアをめざす―激変する国際政治 (NHK出版新書 448)

下斗米伸夫:プーチンはアジアをめざす―激変する国際政治 (NHK出版新書 448)

この本が出版されたのは2年前,書かれたのはもっと前だろうと考えると,
如何に本書が含蓄に富んだものであるかよく分かる.
1章は国際政治,世界情勢について広く言及されているが,見通しはまさにその通りで,
米国についての言説は,今の米国をみながら書いているかの様だ.
ロシアをみる事はプーチンをみる事であり,プーチンとは単に独裁者や支配者ではなく,
多くの国際政治学者やロシア学者が云う様に,世界のリーダーの中でも特にリアリストである.
だからこそ,ロシアをみる事は,プーチンの思考を読む事であり,
そのリアリストのプーチンの目を通して,世界をみるという事は,
理想主義で現実が見えなくなってしまった世界を,改めてクリアに見通す事に繋がる.
良いか悪いか,ではなく,今この世界がどうなっているのか.
そして,これからどうなっていくのだろうか.
その知見を与えてくれる本だろう.

カテゴリー: パーマリンク