森田真生:数学する身体

森田真生:数学する身体

数学をテーマにした哲学書というか.たまにはこういう本を読むのも良い.ただ,特に感銘を受けたのは,数学とちょっと関係ない部分(というか著者とも関係ない言説か).ハイデッガーの「学びとははじめから自分の手許にあるものを掴み取る事であり,自分の内にある知を会得するものである」「教えとは誰かに何かを与える事ではなく,相手がはじめから持っているものを自分自身で掴み取る様に導く事である」という話.これは,今の学生も教師も,どちらの立場にあるものも,肝に銘じなければならない格言ではないだろうか.まず,この姿勢があって,初めてアクティブラーニングやインタラクティブティーチングといったスキームが現実になるのだろうな,とふと思った.これができなければ,結局は詰め込み教育に終止し,型にはまった代替可能な人間か,型崩れしたそれ以下の人間しか出来上がらないだろう.

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